小学校ボランティア活動を通じて得た学びと成長
2024年12月19日、明田川専門ゼミナールのボランティア活動に参加した学生たちが、その体験を報告しました。今回の活動は、藤野南小学校および平岸小学校で行われ、学生たちはさまざまな役割を担いながら、子どもたちとの貴重な時間を過ごしました。ここでは、活動内容と学生たちの体験に基づく感想をお伝えします。
活動内容は？
学生たちの主な活動内容は、児童の学習サポートから休み時間の遊びまで多岐にわたりました。授業中は、児童が問題を解くためのヒントを出したり、丸つけをしたり、一緒にグループワークに参加して学習をサポートしました。特に授業についていけていない児童や集中力が続かない児童に対しては、個別にサポートを行い、学びの場がより充実したものになるよう努めました。また、休み時間にはお絵描きやボール遊びなどを通じて、児童たちと楽しいひとときを過ごしました。低学年の給食の配膳や片付けの手伝い、さらには先生方が行うポスターの貼り替えなど、学校の様々な活動に積極的に参加しました。特別支援学級や外国人児童のサポートも行い、それぞれのニーズに応じた丁寧なサポートを心掛けました。
子どもたちが教えてくれた、“人と関わる力”
ボランティア活動に参加した学生たちは、それぞれ異なる立場から貴重な学びを得ました。ある学生は、初めて関わる児童にどのように接するかに戸惑いながらも、時間が経つにつれて一人ひとりの特徴に合った接し方を見つけることができたと振り返っています。特に、授業中に教室から出てしまう男の子に対しては、最初はうまく接することができなかったものの、少しずつ話を聞くことから始め、児童の考えが見えるようになったと感じました。この体験を通して、子どもとの関わり方の大切さを改めて実感し、最後には「また来てね」と声をかけてもらい、心温まる瞬間を味わいました。
別の学生は、特に勉強やコミュニケーションに少し難しさを感じる児童たちとの関わりを通じて、どう接すればより良いコミュニケーションが取れるかを考える機会を得たと話しています。子どもたちとの遊びを通じて、児童の個性や興味を知ることができ、また普段できないような遊びを通して懐かしい気持ちになったとも言っています。こうした経験から、教師一人では生徒一人ひとりに十分に対応することが難しいという現実を痛感し、教育現場での人手の重要性を深く理解することができました。
また、外国から来た児童のサポートをした学生は、その子が日本語に苦労しながらも、授業を理解する瞬間を見守ることができました。その際、児童が自信を持って発言し始める姿に感動し、教員の仕事の大変さと同時に、成長を見守る喜びを実感しました。特に、自分の説明が通じたときの児童の嬉しそうな顔を見て、教育活動の醍醐味を感じたとのことです。
ボランティア活動に参加する中で、学生たちは子どもたちから多くの元気とエネルギーをもらい、また子どもたちの発想力や行動力に驚くことも多かったと言います。ある学生は、子どもたちがどんな遊びを考え出すかに感心し、一緒に遊ぶ中で新たな発見をし、再び子どもたちと触れ合うことで学びを深めることができました。また、他の学生も、子どもたちがどんどん成長している様子に驚き、短期間での成長力を改めて実感したと振り返っています。
学びと今後の展望
ボランティア活動を通じて、学生たちは「子どもとの接し方」や「教育現場でのサポートの重要性」など、数多くの大切な教訓を得ました。特に、子どもたち一人ひとりが持っている独自のペースや特性にどう寄り添うか、またその成長をどう支えるかという点で、大きな学びがあったと言います。教師一人ではすべての児童を十分にサポートするのが難しく、チームで協力しながら進めていくことの大切さを実感しました。
これらの経験は、学生たちにとって今後の社会生活においても大いに活かされることでしょう。子どもたちとの関わりを通じて得た「柔軟な思考力」や「コミュニケーション能力」、そして「忍耐力」は、社会に出た際にも貴重な財産となります。
今回のボランティア活動は、学生たちにとって単なる学校支援にとどまらず、将来の社会に出るための大切な経験となりました。子どもたちとの触れ合いを通じて、成長を実感し、教育現場でのサポートの重要性を再確認できたことは、参加者全員にとってかけがえのない学びとなったことでしょう。最後に、ボランティアを受け入れてくれた藤野南小学校と平岸小学校、そして協力してくださったすべての方々に感謝の意が示されました。この貴重な体験を今後の人生に活かしていくことを誓い、学生たちは活動を終えました。
