北海道武蔵女子大学では、無印良品札幌パルコ店様との産学連携プロジェクトに取り組んでいます。
本プロジェクトは、無印良品札幌パルコ店が展開する「つながる市」を題材として、学生たちに実践的な学びの場を提供するとともに、地域社会との連携を強化し、貢献することを目的としています。
今回は、2024年7月5日~7日)に開催された「ボーダレスマルシェ」(障がい者の就労支援事業を運営する団体や高等支援学校等が出店)の運営サポートの模様をご報告いたします。
ボーダレスマルシェとは
無印良品が展開する「つながる市」は、地域密着型マーケットイベントです。つながる市では、地域の農産物や手工芸品、アート作品などが出品され、地域の魅力が発信されています。
そして、出店者と来場者が直接交流することで新たなつながりが生まれ、住民同士が互いに支え合う場となることがつながる市の魅力の一つです。
今回本学が参加したつながる市は、「ボーダレスマルシェ」という特別企画で、障がい者のための福祉施設や団体、教育機関がマルシェの出店者として参加しました。
ボーダレスという名前には、障がい者や健常者といった目に見えない偏見やさまざまな障害となる垣根を取り払う、という意味が込められています。
プロジェクトの活動内容について
学生たちは、以下の活動を通じてボーダレスマルシェの運営協力を行いました。
①店内ポスター、チラシの作成
ボーダレスマルシェに出店する福祉事業所の取材を行い、その内容をもとに店内で掲示するポスターと配布するチラシを作成しました。ポスターとチラシのデザインは、無印良品らしいシンプルなデザインをベースに、ボーダレスをイメージした虹をモチーフとしました。(取材の模様はこちら)
②SNSでの情報発信
集客を目的として、SNSを活用しマルシェの情報を発信しました。これにより、学生と同世代の若者を中心にイベントの存在を知らせ、マルシェへの来場を促しました。
③店内アンケートとチラシの配布
マルシェ当日には、来場者に対して店内アンケートを実施し、作成したチラシを配布しました。アンケート結果は、今後のイベント運営に活かされる予定です。
④出店者への取材
マルシェに出店する福祉事業者の皆様に、販売している商品のこだわり、つながる市の良いところや改善点、地域福祉に対する課題をどのように感じているかなど、についてヒアリングしました。
つながる市の魅力
つながる市は、和やかな雰囲気の中で、地域の人々がつながりを深めることができ、出店者と来場者が近い距離で交流できることが大きな魅力となっています。
以下において、本プロジェクトに参加した学生の感想の一部をご紹介いたします。
「つながる市が出店者と来場者のつながりの創出だけでなく、企業間の横のつながりの創出に役立っていることが分かりました。」
「日常生活では障がい者の方や福祉施設との接点が少ないことにあらためて気づきました。ステキな商品がたくさんあるので、福祉施設の活動についてもっと多くの人に知ってほしいと思います。」
「チラシやポスターの作成の際に、企業が大切にしていることをふまえながら、お客様の目線で考えることの大切さを学びました。」
「今回、一連の活動を行ってみて、集客の難しさを特に感じました。SNSを利用した情報発信においても、ターゲットに合わせて使用するメディアを変えて、情報発信する必要性を学びました。」
今回のボーダレスマルシェのプロジェクトを通して、多くの貴重な学びの機会を得ることができました。
無印良品札幌パルコ店の皆様、つながる市(ボーダレスマルシェ)の出店者の皆様、関係者の皆様、誠にありがとうございました。
北海道武蔵女子大学経営学部では、産学官連携のパートナー企業様を募集しています。
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